悲劇の小屋

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「…招いていない客人がきたようだな」 低く重たい声が、入った瞬間耳に入った。主は顔を見なくてもすぐに分かる奴だ。 「三月ウサギ、こいつは森で」「話さなくても解る」 帽子屋の言葉を最後まで聞かずに三月ウサギは言った。 目は合っているのに、三月ウサギは何処か遠くを見ているような気がした。 帽子屋が何か話そうとした時、背後から高く元気の良い声が再びさえぎった。
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