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「貴方が三月ウサギさん?」
「確認せずとも知ってるだろう…?」
「…流石物知りウサギさん」
三月ウサギとアリスは意味深な会話を帽子屋そっちのけで話していた。
内容が読み取れなかった帽子屋は、首を傾げながら二人を見た。その視線に気付いた三月ウサギは、帽子屋を見て言った。
「そのお嬢さんを部屋に連れていくが良い。私は居間で調べ事をする」
簡潔に話の内容を帽子屋に告げると、踵を返して廊下の暗い闇へと消えていった。
「なんだアイツ…」
帽子屋は再度首を傾げ、すぐにアリスを見た。
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