夢の世界へ
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帽子屋の言葉を不思議に思い、三月ウサギと呼ばれた茶色のウサギはきょとんと首をかしげる仕草をした。 「なんだ?」 「いや、なんでもない」 自分の知識が正しいと確信し、軽く首を横に振った。 …――じゃあ、この隣のネズミはヤマネなのか…。 心で呟きながらヤマネという名のネズミに視線を合わせる。 ヤマネは視線に気付かぬままクッキーをかじっていた。 ただ、その視線に気付いていたのは三月ウサギだった。
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