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「…何があった」
「は?」
いきなりの言葉に短く答えてしまった帽子屋。
口をぽかんと開き、アホ面で三月ウサギを見つめ返す。
しかし三月ウサギは引き下がらなかった。
「いきなり何故俺の名前を呼んだんだ?」
その問いを聞き、帽子屋は溜め息を吐き椅子から立ち上がった。
「だから別になんでもないって言っ」
「何でもないのに人の名前を呼ぶのは失礼だ」
…――人じゃねぇじゃん
心の中でツッコミを入れながら帽子屋は再度溜め息を吐いた。
「…バカらしい内容だから聞いても意味ない」
帽子屋は"いつも通り"な態度で返答する。
三月ウサギは難しい顔をし、口を開こうとした。
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