宝石

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鶯を抱きしめる腕に力が入る。 鶯は何も言わずに黙って抱きついている。 黒水晶が、一瞬歪んだ笑みをした気がした。 「まぁ…私ったら ごめんなさいね クズ石だなんて。 アナタは本当に美しいわ… きっと、よほど愛されたのね。」 黒水晶は微笑んで、謝罪した。   「ところで、君は一体どうして此処へ?」   「私の守人は、弱かったの だから殺されたわ。 そして私は、ここに…。 私の守人も、アナタほど強ければ、ちゃんと守っていて くださったはずなのに…」 黒水晶は少し影のある笑みで私を見て笑った。
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