一球のボール

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「鷹義さんが楽しさを保証してくれるスポーツならやってみたいです。よろしくお願いします。」 ペコッと頭を下げた。実際、兄の様にボールを自在に操れるようになりたかった。 「えぇぇぇぇ。今までバスケに興味なかったじゃん。」 恵介はやたらびっくりしている。 「良いじゃん!今日、やりたいって思ったんだから!!なぁ、直輝君。」 「はい。」 気合いは十分だ。 兄の顔を見るとやれやれといった具合に目を瞑り、口パクで『全く…』と言っているようだった。
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