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「グラサンかけたら何も見えなくなるくせに。治せよなそのクセ。」
「悪い悪い💦」
ん?
なんも見えなくなるって…
グラサンかけたら見えなく…?
フッと初日の出来事がまた頭に舞い戻ってきた。
確かあの時もチャラ男は同じグラサンかけてたっけ…
ぼんやりそんなうやむやな事を思い出す。
そんなぼんやりした私を横に金髪少年が口を開いた。
「こいつ(茉莉)の被害妄想もソレ(グラサン)からきてんだろ。」
呆れたように椎名はチャラ男の手の中のグラサンに目をやった。
は?
私は額に怒りマークを浮かばせる。
「グラサンと私にキスしようとしたことどう関係があるって言うのよ!
もっとマシな言い訳しなさいよ!!」
「だぁかぁらぁ!お前みたいなヤツ兄貴が相手するわけ無いだろって言ってんだよ!!
どうせグラサンで前が見えなくて顔寄せただけだろうが!」
言いあいになる一方いつの間にかチャラ男抜きの争いになっていた。
「まぁまぁ。2人共落ち着いて。」
唯一本人だけが自分の事なのにノンビリしている。
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