持つべきものは友達

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                   「あっそうだ!順番にぶん殴ってやろーよ。」                    「誰が先行?」                    ガヤガヤと先輩方の意見がルーレットのように回っていく。                    私はぺたんと地面に座り込む。 どうしよう どうしよう                       逃げ場はなく周りは先輩に囲まれている。                                      早く逃げないと……                    けどさっきの衝撃で背中が痛く骨の髄から固まってしまったようで立つ事もままならない。                    焦りは高まる一方                                                        「あっ。じゃあ私一番のり❤」                                                        その時独りの低い声があがる。                    その声は先輩方の群れからではなく、先輩方の後ろからだった。                    「なっ…誰よあんた!」 振り向いた先輩は動揺しまくり。                    座り込んでいた私は先輩方の背中しか見えない。                    首を左右に動かすと微かに隙間から相手が見えた。                    堂々とした足立に品の無い服の着方。荒々しいまでの態度。                    夏美だ…!                    先輩方が夏美を睨みつけるが夏美はものともしない。                    「そんな事よりさぁ。先パイ。こ~んなとこでこ~んな事してて良いわけ?」                    バキバキと指をならす音が響く。                    今度は逆に夏美が超怒ったように周りを睨みつける。                    な…夏美ハンパない。コワい。コワいよ夏美。                    私もさっき以上に血の気がひいた。 怒りをオーラだけでぶつけられた先輩方は血の気が引き10秒もたたない内に逃げて行く。
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