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「翼さ~ん」
頬を少し染めニマニマ顔をつらせながら翼さんの姿を探す。
「ん?茉莉ちゃん?」
優しく微笑んで振り向く翼さん。
仕事後なので流れた汗が煌めいて何時もの数十倍カッコ良く見えた。
はぅう✨
眩しい。
「はいっ。あの西の一階の廊下から此処まで雑巾がけ終わりました✨」
「早いね。じゃあ次の仕事が空くまで休憩とってて。」
「ぃえ②他の所全部回ってきたんで最後此処の手伝いをさせて頂きます✨」
「ぇ?いいの?有難う。」
きゃあぁあぁぁ///
有難うって有難うって♪
ホントは翼さんの側でいたいが為にMAXで仕事回って終わらせて来たんだけどね。
結果オーライ。
花瓶や階段の手すりをふきながらそんな事を思っていた。
その後ずっと手を動かしながら翼さんを眺めていたかもしれない。
良いことに限って直ぐに時間は立つ。
「茉莉ちゃん…?」
聞こえた声は間違いなく榊。
慌てて現実に引き戻るのと共に周りは人もおらず既に掃除が終わっていることに気がついた。
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