金曜日

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窓から除く淀んだ暗い空に輝く星は、 僕の胸をちくちく痛みつける。 僕は自室で自己嫌悪。 また、言葉につまったのだ。 『証明って?』 そう問われた僕はまた苦く笑った。 『…ごめん、難しい』 彼女はくしゃりとは笑わなかった。 「意気地無し!」 「意気地無しなんかじゃない!」 近所から小学生の声。 絵にかいた様にいじめっ子といじめられっ子。 意気地無し まるで、 僕の事みたいだ。 そんな事を思って自嘲気味に笑った。
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