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美咲「別に…。たまには家に泊まろうかなと思ってさ。」
美咲母「泊まるって、ここ、アナタの家よ?」
美咲「あ💧そぅか…💧…それよかさ…。アイツ…いる?」
美咲母「パパならまだ帰ってないよ。さ、早くもあがってらっしゃい。お腹空いてる?」
美咲「あ、うん。空いてる(*^ー^)ノ」
つかアンタ、カラオケで散々食ったろ?
まぁ母親とはわりと仲がいい美咲。
母としては美咲には家出癖を直して欲しいのだが…。
夕飯の支度をする美咲母。美咲は居間でテレビを見る。
「にぃしぃおかぁ~、すみこだよぉ~💕('-^*)/」
テレビを見ている美咲に台所から声を掛ける美咲母。
美咲母「パパが帰ってくる前に夕飯食べちゃう?」
美咲母も美咲が父親と折り合いが悪い事を知っているので一応娘に気を使う。
美咲「…。」
美咲母「パパと顔会わせるの嫌でしょ?💧」
美咲「…www💧」
美咲母「ご飯、自分の部屋で食べる?」
美咲「…いや、ここでいいよ。パパが帰ってきたら…3人で食おう?」
美咲母「…無理しなくても…💧」
お笑い番組を見てるハズなのに笑えない美咲。
これから1年ぶりに父親と顔を会わせると思うと憂鬱だった。
美咲(…ハァ💧やっぱりよせばよかったかなぁ…。)
美咲は今日会った如月睦月の事を思い出していた。
何故あんなに楽しそうに自分の父親の事を語れるのだろうか?
美咲には到底理解出来なかった。
しかし、睦月の話は何故か懐かしく、気が付くと夢中で彼の話に耳を傾けていた。
美咲(…如月はきっと自分の親父の事が好きなんだろうなぁ。…でもアタシは…💧)
✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨
カラオケの帰りに睦月と交わした会話。
睦月「美咲ちゃんはお父さん嫌いなの?」
美咲「…別に…、アタシは…。」
何故あの時、父親と喧嘩した夜、すぐに謝らなかったんだろう…。
謝るチャンスはいくらでもあったはずだった。
しかし謝ろう、謝ろうと思いながらも、1週間…2週間と時間は過ぎていき、気が付くと1年も経ってしまっていた。
あの日の親子喧嘩は明らかに自分が悪かった。しかし意地とプライドが邪魔して結局今の今まで謝る事が出来ないでいる自分に急に腹が立った。
美咲「…別におめぇには関係ねぇだろうがよ❗」
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