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睦月「⁉あ…、ゴメンね💦俺、つい…(>_<)💦」
智「おい美咲❗如月くんにあたんなよ❗(`・ω・´」
智の言う通りだ。
自分は最低だと思った。
自分の気持ちを素直に相手に伝えられず、苛立って他人にあたり散らして…。
チラリと井上の方を見た。
井上はチラチラと薫の方を機にしている様子。自分から声を掛ける事が出来ずに薫を見ている事しか出来ない男。
美咲(…アタシも…、アイツと一緒じゃねぇか…。)
美咲は薫に話しかけられない井上の姿と自分の姿が重なって見えた。だから井上に対してこれほどの苛立ちを覚えるのかも知れない。
✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨
美咲(…ふざけんなよ…。アタシはあんなヘタレヤローとは違う❗)
落ち着かない美咲は部屋の中をキョロキョロと見回す。
壁には美咲が幼稚園に行っていた頃に描いた父親と母親の似顔絵が飾ってある。
似顔絵だけではない。
小学校の頃、夏休みの工作の宿題で作ったペン立て。運動会の時のリレーで貰った賞状。
美咲(…まったく、こんなもんいつまでも飾ってんじゃねぇよヾ( ´ー`)💧)
なんとなく手元にある棒状のものを手に取り、自分の肩をポコポコと叩く美咲。
美咲「…?…あ、コレ…。」
それは美咲が前にの父親の誕生日に贈った肩たたき棒だった。肩を叩く部分がドラえもんの顔になってる肩たたきアイテム。
美咲母「パパね、今でもそのドラえもん棒大事に使ってるよ。」
美咲母が台所から料理の乗った皿を持って居間へ入ってくる。
美咲「…へぇ…。そぉなんだ…。」
実はかなり適当に選んだ誕生日プレゼントであった。
でも美咲の父はすごく喜んでくれた。
それが嬉しいような気もして、なんとなく申し訳ない気もした。
この棒を買った時、美咲には父への気持ちは一切無かった。
母から「美咲もパパの誕生日くらいプレゼントを買ってきなさい❗」と言われ、渋々買った程度の贈り物。
それなのにあんなに喜んでくれた父。
美咲母「ママも時々使ってるけどね(*^-^)b」
美咲「はははo(^-^)」
ポコポコとドラえもん棒で肩を叩く美咲。
美咲「結構気持ちいいじゃん、コレ。」
美咲母「ウフフ🎵それはアンタももう歳って事だね(*^ー^)ノ➰」
美咲「げ⁉マジ⁉(^_^;💦」
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