第四章→本当の気持ち

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七瀬が座っている隣の椅子に腰掛ける睦月。 ここが睦月のいつもの席。 父は母の隣、睦月は七瀬と隣同士で座り、睦月と七瀬は両親と向かい合って食事する位置。 睦月が隣に座ってくると機嫌悪そうに朝食を食べる七瀬。 睦月「な…な~な~せ🎵お兄ちゃんのウインナーも食べるかい?七瀬、ウインナー好きだろ?(^-^💧)/」 あ、因みに「お兄ちゃんのウインナー」とは別に性的な意味ではなく、朝食のメニューに目玉焼きとウインナーがあるのね。 で、さっきベッドに引きずり込んで、七瀬にエッチな事をしたのを反省しているのか、睦月は食べ物で七瀬のご機嫌を伺っている訳です。 すると、七瀬は自分の席にある食事一式を睦月と離れた位置に移動させる。 七瀬「ねぇ、お父さんの隣で食べていい?(^-^)/」 と、父の隣の席に移動。 父「おやおや🎵いいとも。隣と言わず父さんの膝の上に座るかい?(^-^)/💕」 七瀬「…ぁ、いや…、ちゃんと椅子に座って食べるよ💧」 久しぶりに七瀬に甘えられて、嬉しい父。 しかし七瀬は甘えたつもりはないがね。ただ睦月の隣が嫌だっただけ。 七瀬に嫌われたかと思い、焦る睦月。 睦月「…七瀬⁉ほ、ホラ、お兄ちゃんのウインナーあげるよ~o(^-^)o💦」 七瀬の皿に自分の皿の上のウインナーを箸で取り分ける睦月。 七瀬「いらないよ❗食べ物でオレの機嫌が直ると思ってんのかよ💢バカ❗」 睦月の頭に空手チョップを入れる七瀬。 睦月「💥>_<、💦」 そんな兄弟のやりとりを見ていて、幸せそうに笑う両親だった。 七瀬「お父さん達も笑ってないでなんとか言ってやってよ❗このセクハラ兄貴に💢」 睦月「あぁん💦七瀬~ぇ💦」 七瀬「なにがあぁんだよ⁉気持ち悪い声出すな💦」 両親は知っている。 どんなにケンカをしていても、睦月と七瀬は本当はお互いを大切に思っている事を。 父と母は嬉しかった。こんな幸せな家庭を築けて。 ✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨ 父は仕事へ。 母は洗濯。 七瀬は朝のニュース(特ダネ)を見てまったり。 睦月「な~な~せ~くん💕七瀬くんは夏休みの宿題やらなくていいのかな~?」 七瀬「…。」 睦月「いまならお兄ちゃんが宿題見てあげるよ~🎵」 七瀬「…。」 睦月「…あ…ははは…(^_^;)💧」 完全無視の七瀬。 まだまだご機嫌斜めである。
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