12人が本棚に入れています
本棚に追加
病院につくと母親が入り口で待っていてくれた
母親は泣きながら彼女が死んだ事を教えてくれた
白血病だったらしい… 地面が崩れ落ちていく気がした…
嘘だ…
そんなはずあるわけない…
僕は心の中でうったえ続けた…
霊安室に入ると彼女が横たわって寝ていた…
薬のせいで髪の毛は所々抜け落ちていていた…
何故教えてくれなかったんだ…
僕も一緒に病気とたたかいたかったのに……
泣き崩れている僕に母親がそっと喋りかけてくれた
母親「あのコ…ずっと貴方に髪を切ってもらうんだって毎日のように言ってたの…だから髪の毛も剃らずにいないで…貴方に心配されたくないから病気の事も秘密にしたいって…」
僕はそれを聞き自分に腹が立った
何故気付いてやれなかったんだ…
気付いていたら何かしてやれたかもしれないのに…
僕は鞄からハサミをとり彼女の少ない髪を束ねて一度だけ切った…
そしてあの時言えなかった言葉を彼女に…
ずっと好きだったよと…
最初のコメントを投稿しよう!