約束…

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病院につくと母親が入り口で待っていてくれた 母親は泣きながら彼女が死んだ事を教えてくれた 白血病だったらしい…                                              地面が崩れ落ちていく気がした… 嘘だ… そんなはずあるわけない… 僕は心の中でうったえ続けた… 霊安室に入ると彼女が横たわって寝ていた… 薬のせいで髪の毛は所々抜け落ちていていた… 何故教えてくれなかったんだ… 僕も一緒に病気とたたかいたかったのに…… 泣き崩れている僕に母親がそっと喋りかけてくれた 母親「あのコ…ずっと貴方に髪を切ってもらうんだって毎日のように言ってたの…だから髪の毛も剃らずにいないで…貴方に心配されたくないから病気の事も秘密にしたいって…」 僕はそれを聞き自分に腹が立った 何故気付いてやれなかったんだ… 気付いていたら何かしてやれたかもしれないのに… 僕は鞄からハサミをとり彼女の少ない髪を束ねて一度だけ切った… そしてあの時言えなかった言葉を彼女に… ずっと好きだったよと…
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