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松平隊の小荷駄隊は兵糧米九百俵、軍馬百頭、鉄砲五十丁そして大量の弾薬、薬品などを積み込んでいる
小荷駄隊は大高城まで約半里の距離にまで近づいていた
騎馬隊ならば一走りの距離だが、小荷駄隊となると足が遅いのでかなりの距離になる
丸根、鷲津城に気付かれぬように万全の配慮をして進軍する
夜闇にまぎれて小荷駄隊を進める作戦もあるが、なぜか元康は夜が明けてからの行動を選んだ
奇妙な作戦じゃな
松平家臣は皆考えていた
忠勝→殿に作戦がおありでしょう
我々は、殿を信じて従うしかない
忠勝はそう答えたが内心心臓が張り裂けるほど緊張していた
そして夜が明ける
しかし小荷駄隊の出発の命令は出ない
松平家臣の不安は隠せない
日がだいぶ高くなってから進軍の合図が出された
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