847人が本棚に入れています
本棚に追加
/208ページ
忠勝→なるほど!我が殿の策はこれであったか
攻められたらひとたまりもない事を覚悟した上で小荷駄隊は何事もないように大高城へ近づいていった
元康→ゆっくり進め!急げばかえって敵に攻められよう
元康は何回も繰り返した
元康も内心では、一刻も早く大高城に逃げ込めるよう必死に願った
丸根、鷲津城の間を通過するときは流石の忠勝も冷や汗をかいた
両城の物見台からこちらを見ている敵兵の姿が見える
しかし敵は一兵も出てくる事はなかった
なんとか丸根、鷲津城の間を抜けた
元康→安心するのはまだ早いぞ
背後を襲われたらかえって面倒だ
しかし、敵はとうとう出撃してけなかった
そして大高城の城門が大きく開いた
小荷駄隊はなだれ込むように城へ入った
城内はからは大きな歓声があがる
大高城への兵糧は無事に成功したのである
最初のコメントを投稿しよう!