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その日の夜。大和の防空指揮所で―。
山本長官「そう言えばしばらく休暇らしな。」
米村艦長「そうですよ、長官。盛大に羽根を伸ばしてきます。」
山本長官「伸ばし過ぎて問題起こすじゃいぞ?」
米村艦長「は~い。」
山本長官「本っ当にお前は候補生時代からのある意味での問題児だったからなぁ。」
米村艦長「じ、じゃあ吉野はどうなるんですか!?」
山本長官「あいつはそこそこ出来てたから心配する事は無かったけどなぁ。」
あっと長官は何かを思い出したらしく急に話題を変えた。
山本長官「そうそう、大和撫子を覚えているか?」
米村艦長「えっクラスの女子の中で一番のおてんば娘ですか?あいつがどうかしたんですか?」
山本長官「あぁ、今度空母信濃の艦長になるらしいよ?」
米村艦長「マジで?俺が一式陸攻でここに来たの覚えてます?」
山本長官「強烈過ぎて忘れようにも忘れれないよ。あんなことされちゃあ。」
米村艦長「あん時一式陸攻操縦してたの大和撫子なんですよ?」
山本長官「何ッ!あいつ操縦も出来るのかッ!?」
これには長官もびっくりである。
米村艦長「近代化改修が終わったらあいつの顔を拝みに行くか…。」
近代化改修前最後の夜である。綺麗な星空だなーって思う米村と山本長官であった。
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