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学校に着いて俺は直ぐに席につく。
すると一人の少年がゆっくりとした足取りで近付いて来た。
「よぉ、恭介」
こいつは蔵凪 俊慈(くらなぎ としじ)。
俊慈とは腐れ縁の仲で昔からの親友だ。
恭介「あぁ」
俊慈「なんだよ。その素っ気ない挨拶は」
恭介「別にいいだろ。なんだって」
俊慈「別に良いけどさ」
「恭介!!」
すると、他の少年が猛スピードで俺に近付いて来る。
「ふられちまったよぉぉぉ!」
こいつは磯霧 新治(いそぎり しんじ)。
一応、俺の友達で俊慈と同じで昔からの仲だ。
恭介「……そうか」
新治「素っ気な!?」
恭介「だって……」
俊慈「ねぇ」
俺と俊慈はお互いに顔を見合わした。
俊慈「白河さんに一体何度告白するんだい?」
新治「オッケーもらえるまでに、決まってるだろっ!」
もはやストーカーだな……。
白河さんとは白河 雪菜(しらかわ ゆきな)さんのことだ。
白河雪菜とは、この高校に通っていて知らない人はいないと言えるほどの有名人だ。
俺達とはクラスは違うが同じ二学年で頭が良く、テストの成績は常にトップ。
容姿も性格も運動神経良い、それも超がつくほどのお嬢様だと言う、まさにパーフェクト少女と言っても過言ではない。
恭介「あぁ、なら頑張れ頑張れ」
新治「お前興味ないのかよ!!」
恭介「ない」
俊慈「僕もあまりないね」
新治「お前ら!」
と、ここでホームルームが始まる合図のチャイムが校内に鳴り響いた。
俊慈と新治も席についてホームルームが始まった。
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