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[大通り/クリスマスツリー前]
「ふぅ…遅い……」
俺は雅人、18の高校生だ、一応人間だ…ん?なぜここで立ってるかだって?それは……
「あっ、龍樹~ここだよ」
それは友達を待っていたからだ、龍樹は同級生だが俺より背が高くてスポーツもうまい…だが頭脳なら勝てる、なんたって奴はテストで50点以上とれない位馬鹿だからだ、そんな龍樹だが俺とは全く違うとこがある…それは竜人とゆうことだ。
「よぉ、待たせてすまん」
頭を掻きながら照れ臭そうに謝っている、結構かわいいな…っと俺は何を考えてるんだ、と我に返り座っていた椅子から立ち上がる。
「まぁ遅れたことはいいとして…どうしたんだ、俺なんか呼び出して?」
そう、今日は龍樹に呼ばれて来たんだが、理由をまだ聞いていなかった。
「あぁそれはな」
鞄の中を探し始めた、すると直ぐにヒラヒラの紙らしき物が二つでてきた。
「これこれ、お前が見たがってた映画、一緒に見に行こうかなと思ってな」
「おま……最高だな;」
と少し涙がほろりと流れた感じがしたが流さなかった、だが珍しい、いつもは俺が大体誘うのだが龍樹から行こうと誘われたのは初めてだ…まぁ余り気にしないようにしよう、今日は聖夜だしな♪と気を紛らわす。
「それじゃあ、行くか?」
龍樹はチケットを鞄の中にしまい俺に話し掛ける。
「あぁ、行こうぜ♪」
俺は足が軽くなりステップを踏みながら龍樹と一緒に映画館へと向かった。
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