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何かに噛まれたような痕。
鈴の首筋からは紅く、ドロッとした血がゆっくりと流れている。
やっぱり噂は本当だったんだ。
そう思った瞬間、体がすくんでしまって。
鈴が居たからこそまだ安心出来ていたが、肝心の鈴は今、目の前でぐったりとしている。
それに、さっき見えた人影は一人だけのものじゃ無かった。
一人が鈴だとすると、もう一人は一体…。
「二人も居るなんて、今日は豪華な食事ね」
不意に聞こえてきた女性の声は魅惑的な香りと共に、自分の近くに居ることを伝えてきて。
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