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『ブツッ』
という皮を破り肉を突き刺す
鈍い音とともに
赤いしぶきが散った。
「…」
女の子は真っ赤な景色を
見てしまった。
自分の母親が
人を刺したところを。
母親はまず、
一つ目のドアを空けた。
キィィィバタンッ
そして
二つ目のドア
キィィィバタンッ
女の子は祈った。
「ここね?」
(嫌!)
キィ
(嫌!!)
キィィィ
(嫌!!!)
キィィィィィ
(嫌、嫌、嫌ァ!!!!!)
「…見つけた。」
(いやぁ゙ァ゙──────)
「嫌ァッ─ブツッ……」
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