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《・・・ズズ、ッドゴォォォォォンンッッ!!》
土煙が空にモクモクと上っていくと、結界ごと消し炭となった扉がパラパラと降り注ぐのであった。
「ちょっと、やりすぎたかな?
ファハハハッ・・・アハハハハハッ!」
自らの魔法力に酔いしれながら、建物の中へと入っていくのであった。
建物の内部は古びた教会の礼拝堂の様になっていたのだった。
祭壇らしきモノが一番、奥にあり、そこへ向かって、真っ赤なカーペットが、そこへ導くかの様に真っ直ぐ敷かれていた。
白っぽい煉瓦造りの壁には1メートル程度の等間隔に銀の燭台が地面から、恐らくは、2メートルくらいの高さの位置に配置されていた。
燭台には、銀杏の葉のような黄色味を帯びたクリーム色をした背の高い蝋燭の灯火が、入り口から吹き込んでくる風に、ゆらゆらと、はためき靡いていたのであった。
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