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「案外、シンプルな造りなんですね、天井が高いから余計にガランとした空虚さを感じるのでしょうけどね・・・」
カツン、カツンと足音を響かせながら祭壇へと歩みを進めていくのであった。
祭壇の上には中の封印卵を保護する為と思われる半球状の結界が張られていた。
「これさえ、これさえ、手に入れられれば、あなたを解放してあげられます。
・・・あぁ、そうでした、鍵の持ち主も探さねば、ならないか。」
彼は、一体、何を目的にしているのかが皆目、見当がつかない。
腕を伸ばし、結界を破ろうとした瞬間に、背中に複数の殺気を感じ取ると、踵を返して、サッと振り向き、戦闘態勢を整えるのであった。
そこには、鮮烈なる3連の閃光が輝いているのであった。
「・・・遅かったですね。
封印卵は、私が頂いていきます。」
~次回へと続く~
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