第3章「踊れ 心壊れるまで」

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俺はカールに同じことをした 一番嫌いだった父と同じことを あの世できっとオヤジは笑ってる 「よくやってるなルイ!子供を縛り付け自由に羽ばたく羽をもぎ取り、鎖で繋ぎ監視する。それが本当の子供の為なのだ!」 違う 父さんは言ったよな 「すまんな、俺はいつもこうだ。わかってくれ、お前を俺みたいにしたくないんだ。父さんな宮廷でいじめられてるんだ。」 わかってる 「音楽の世界は実力が全てだ。今は辛いだろうが、やがてモーツァルトのようにもてはやされるようになる。わかるだろ?なぁ、ルイ」 痛いぐらいわかるよ だから父さん俺は、決して父さんのようにはならない
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