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その公園は街中にあるのに空っぽだった。 ベンチに座ってため息をつくと、白いモヤがキレイに夜空へ舞った。 そのモヤが消えたとき、向こう側にチラッと何かが見えた。 目を凝らしてみると女の子だった。 まるで"妖精"のような・・・・・・ 白いコートが雪を連想させる、冬の妖精。 近づこうとすると、その妖精が立ち上がり、一粒の涙を落として去っていってしまった。 俺はその場に呆然と立ち尽くした。
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