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雅楼
・えー・
狂い咲き貴男への華
想い咲かせて散る春は
春風に乗せた花びら
遠く離れた貴男へ
・びー・
太陽さえ隠れた春
巡り巡る時代のなか
重ねた季節の数
来ない貴男を思う
華と共に散る約束
・さび・
繰り返す季節のなかで
咲き誇る雅び華
華にこめた想いの数
届かない想いを悔やむ
戻れない過去は散りゆく
・えー・
鮮やかな華びらの影
散った想いを募らせる
変色した華びらは
貴男を思い出させる
・びー・
貴男を隠した春雨
廻る廻る時間のなか
滴る涙の数だけ
振り出す春雨を憎む
雨と共に消える貴男
・さび・
桜咲き誇る季節に
枯れ朽ちる桜の姿
望みの数咲いた華
絶望に枯れた桜
来ない貴男は枯れていた
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