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しかし、睨まれた魔性はといえば、全く気が付かない様子で気持ちよく昼寝をしていた。
『いい身分だな。人がこんなに苦労してるというのに。』
誰に言うでもなく、天に向かって呟く。
カタカタカタッ。
腰にかけていた刀が震え始める。
玲羅に緊張が走った。
玲羅の腰にある刀は、ただの刀ではない。
世界で唯一、魔を封じ、そして魔を絶つことができる刀。
意思をもち、自ら行動することができる。
その刀は破魔刀。
その刀が玲羅に魔物の存在を知らせる。
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