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俺はすぐ、警察と救急車を呼んだ。
そして、光のところに駆け寄った。
「光……」
「…祐樹……君……」
光は、血に染まっていた。
体温も、どんどん低くなっていって………。
「ありが……とう……」
「ん?」
「お弁当、食べてくれて……」
ん??
記憶なくなってから、食ってねぇよ??
「嬉しかった……」
「ああ」
「残念なのは……祐樹君に…思い出してもらえなかった…こと、かな……」
ううん。
俺は、始めから忘れてなんかない。
誰が忘れるかよ、光………。
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