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キーンコーンカーンコーン…
タッタッタッタッ
「神木クーン!おはょー!」
あの入学式の日から二週間。
ボクと三船はすっかり仲が良くなっていた。
そしてもう一人…
「葎、ウィーッス。」
「アー!蓮くん、またピアス空けたのーぉ?! 北川マンに見つかるよぉー?」
三船が話しかけたとても中1なりたてのガキとは思えないスマートな顔立ちの、いかにもモテそうなコイツが、 城ノ下 蓮(きのした れん) 。
今常に行動を共にしてる三人のうちの一人だ。
「蓮、三船。おはよう」
三船がこの中学からこっちに転校してきたように、ボクもあの桜が満開に咲き乱れていた日の3日前、この土地に移り住んできた一人だった。それに、蓮。 蓮は、ちょうどあの入学式の日にこの辺りに引っ越してきたらしい。
そんな理由(わけ)で、周りの皆のように地元や小学校が同じだった仲間がいるわけでもないボクら三人は、自然に行動を共にするようになったんだ。
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