5人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
チサとボクはクツバコを後に、新たなスタートラインとなる1年8組へと向かっている
「一年のクラスは… …あっこの棟みたいだな。」
「8組ドコかなぁー?緊張するねェェー。。。」
チサは緊張のせいか若干顔がこわばって見えた
つーかさっき会ったばっかなのに何だかこの子他人の気がしない
(不思議なこともあるもんだ。)
当時の俺は13~14のガキ
だが今の25の歳になった今でも、あいつがくれたあの感覚はやっぱ不思議な気持ちになる
「緊張なんかしてもいーことねーぞ、胸張って心に自信抱いとけ。せっかくのスタートなんだ、楽しく行こーぜ。」
ボクはいつになく強気になっていた
チサという不思議な感覚を与えてくれる生き物を前に、本能がそうさせたのかもしれない
「… うんっ!!」
元気よくうなづいた笑顔が、
10年経った今日も
やけに記憶に残っている。
最初のコメントを投稿しよう!