投げっぱなし怪談

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松田さんは引き戸を開けた。     真っ黒な影が、布団の上に座っている。 瞬間的に戸を閉じた。         もう一度慎重に引き戸を開くが そんな影はどこにもない。   ああ、気のせいだったと胸を撫で下ろして、松田さんは床に就いた。           ところが、今度は金縛りが来た。
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