投げっぱなし怪談

6/8
前へ
/591ページ
次へ
そいつが布団を剥いで、金縛りで動かない松田さんをひょいと抱き上げた。       悲鳴を上げようにも、 声が出ない。   男は窓を開くと何かを呟き 硬直した松田さんの身体をベランダ越しに外へ放り投げた。     身体が落下する感覚が、 妙に生々しかった。           しばらくして、松田さんは 目覚めた。
/591ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1000人が本棚に入れています
本棚に追加