渇き

2/7
前へ
/591ページ
次へ
私には、ケンというスイス人と日本人のハーフの従兄弟がいる。     ある日、部活で疲れたケンは 早々にベッドに入ることにした。    いつものケンならそのまま朝まで ぐっすり寝てしまうはずなのだが、その夜は違った。   真夜中になって、急に目が覚めてしまったのだ。     「(こんなこと珍しいな)」 などとぼんやり考えていると、 ベッドのそばにあるキッチンから人の気配を感じた。
/591ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1000人が本棚に入れています
本棚に追加