恨めしやー
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月明かりに照らされて、乱れた白髪と着物の裾を翻(ヒルガエ)しながら、そいつは高速に沿ってすうっと行ってしまった。 「恨めしやーの、あの格好のまんまです。運転中に見たら嫌がらせですよ、あんなの……」 美紀さんは呆れ顔で呟いた。
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