渇き

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しばらくすると、女性は蛇口を捻ってコップに水を注いだ。 そして、その水をゆっくりと飲み始めた。         いつまでも、いつまでも、いつまでもコップの水を飲み続けた。     ケンは無性に喉が渇いて 仕方がなかった。   「(美味そうだな…)」     身体が動くことに気付いたケンは ベッドから起き上がると先程までの恐怖も忘れて 女性に近付いていった。
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