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「そういや、新岡と八木沢が一緒にいるのって、部活以外で見たことないな」
そういう黒川と圓山は、たいてい二人で行動している。
「ああ、別に用事もないしな」
「そういうもんか」
黒川は、納得いったようないってないような曖昧な表情を浮かべた。
俺には、テニス以外で八木沢といる自分が想像できなかった。八木沢と昼飯を食べ、八木沢と他愛ない会話をし、八木沢とバス停まで歩く。八木沢の姿は想像できるが、俺をそこに当てはめられない。
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