序章

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「ねぇ、芸能人との恋ってありえる?」 肩までの髪を2つに結んだ女の子が、放課後の教室でいった 「どうしたの絵莉嘩?藪から棒に」 「ほら、綾、絵莉嘩は沼縁 洋 (ヌマフチ ヒロ)にお熱だから(笑)」 癖のあるショートヘアの綾に、ポニーテールの和美が答えた 「ひどーい(#`ε´#)いいじゃん!!好きなんだから」 絵莉嘩はムキになってわめく でも、和美はそんな絵莉嘩を無視してもう一人に声をかけた 「蓮は?」 「ヘッ?」 声をかけられた本人は、机に頬杖を突いたまま、ビックリした顔で答えた どうやら、ボーっとしていたらしい 「だから、芸能人との恋が有り得るか有り得ないか」 今度はさっきとは違う驚きが、蓮の顔に出たがみんなは気づかなかった 「私は、有り得ないと思うな……なんか、すれ違っちゃいそ」 『だよね(笑)』 和美と綾がハモった 「そう言えばさ、蓮は彼氏とかいないの?前の学校とかさ」 和美の質問に蓮は首をふる 「いないいない💦それに前の学校女子校だし」 まだ蓮は後ろから忍び寄る影に気付いていない 「あ~そっか。でも、ケータイの待ち受けが恋人だったりしてー」 「そんなこと無いよ…」 次の瞬間、蓮は後ろから絵莉嘩に襲われた
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