アクロバット的急展開ってこういうことか。by海人

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小さく寝息を立てるのは海人。 もちろん熟睡中。 幸せそうな寝顔の海人を余所に、何故か秋奈が焦っている 先生の目を気にしながら、海人が起きるよう願いながら海人の頭めがけて消しゴムの欠片を投げる 四つ目に投げた、最初よりだいぶ大きくなっている消しゴムが当たった―― ――が反応ナシ。 「――じゃあ、ここのaが何になるか、を……」 初老の数学教師は黒板に背を向けるとそのまま教壇にある出席簿に目を落とし、問いの解答者を選ぶ 「えーっ32番、源ぉ……いるかー?」 あてられていることに気付かず隣の女生徒に脇腹をこづかれ、そのことを初めて知り、えっ、と戸惑いの声を上げる いつもの源ならば直ぐに答えを返してくるだろうと踏んでいるのか、次の問題の解答者を選んでいるのだろう。依然、教壇に顔を伏せっている教師に聞こえないようにさっきの女子にこっそりとどこをやるのか聞く すると隣の女子も小声で「ここのaを……」と応える 秋奈「OK、OK、さんきゅ♪」 流石に痺れを切らしたか 「わかったのならさっさと答える」という声が飛んできて 「あっ、ハイ…スイマセン……」と謝るも秋奈は何処か心、此処に在らずといった様子で
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