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海人「……………………
……うーん、ん?
ここは……教室、だよな…?」
見慣れた筈の教室に何処か覚えのある違和感を感じていると
軽自動車が突っ込んだような
けたたましい音をたてて突然、壁が崩れさった
海人「ハァ!?チョット待てよっ!」
崩れた壁の埃で暫くは何も見えなかったのだが、だいぶ落ち着いた砂塵の中から、何かの姿が見えてきた。
海人「なんなんだよ……」
海人は砂塵を吸い込まぬようにと手を口に宛がい、埃の中に目を凝らし、この異常な事態のおかげか自然と身構えていた
わからない何かが此方に近づいてくる
まだ立ち昇った埃は晴れてはいないがシルエットから判断するにどうやら、『ヒト』ではあるようだ
安心して気を緩めたか、肩の強ばりがとれる
すると、その『ヒト』は未だに消えていない砂煙の中から急に飛び出して来た
そいつは、鈍く妖しく光る剣を持ってる。
完全に不意を突かれた。
解っていたのなら、なんとか、かわすことも出来ただろうか――?
しかし遅すぎた。
殺られる
海人は反射的に目を瞑ってしまった
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