第一章

6/45
前へ
/261ページ
次へ
まぁタイプ的には中山と一緒だな。 「高校生といえば…恋愛だろうよ!」 「恋愛ぃ?…つってもまだ入学したばっかだぜ?」 前言撤回だな、坂中の方がまだ普通の思考をしてる。 「何言ってんだ!今、俺達の周りにいるのは女子高生だぞ?…食べ頃じゃねぇか!」 …おぉい、坂中。 あっちで一緒に飯食おうぜぇ。 「…お前はド変態か?食べ頃なんて言葉、本当に使ってるやつ初めて見たぜ、俺は…なぁ相馬」 「あぁ…」 俺、ため息じみた声しかでねぇよ。 「まぁよく聞けって、坂中も相馬も、いいか俺の調べではこの学年の女子は全国的に見てもレベルが高いんだよ!」 だから、お前はいつそういうの調べんだよ。 しかも全国平均の基準をどうやって調べた!? 「…ここまでくるとため息しかでねぇな…」 その通りだ坂中。 「しかも!だ。このクラスにはそのうちトップ三がいるんだよ!」 …へぇ、誰と誰と誰だよ? 「まず三位は山瀬 里緒(やませ りお)だな…!」 そう言って中山は丸くなって弁当を食ってる女子の一人を指差した。 まぁ、確かにかわいい。 ショートヘアーにすっげぇ笑顔、元気な子だってことは外見で分かるな。 「んで、二位だか…えぇと…あっあそこで植木に水やってる子、森谷 南(もりや みなみ)だな」
/261ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1488人が本棚に入れています
本棚に追加