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「ところでさなこ殿。私は一体何をすればよろしいのでござるか。」
さなこは真面目な表情になり、
「実は父は今叔父上の道場にしばらく行っておりまして…この事は桶町道場の、いえ…私の個人としての依頼です。」
さなこは一息ついた。
「最近この付近でも深夜盗賊が入り物騒になってまいりました。我が道場はそんなことはないと思ってましたが五日前子の刻に物取りが入りました。」
「ほう、肝の座った者がおりますな。」
質実剛健な猛者達のいる場所に行く度胸のある奴がいたのだなと内心葉水は驚いていた。
「ちょうど門下生の弟子が
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