邂逅

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「わしは土佐藩郷士の坂本龍馬っちゅうもんじゃ。」 坂本は手を差し出してきた。 葉水も無意識の内に手を差し出して握っていた。 自分でも不思議に思っていた。坂本龍馬という男の。人間としての魅力なのか…。 後に数年後、徳川幕府300年のピリオドを打つ、  『大政奉還』を成し遂げるため薩摩、長州藩と同盟させる大仕事をして日本の未来を築く第一歩を。 この時はまだ江戸で北辰一刀流の剣術修業ということで桶町にいた。 「いや~、わしもここの離れに部屋がありすんでおる。
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