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前方に目をやると三人の侍が腰の曲がった老婆に何か叫んでいる。
通りすぎる者達も見ているがあまりの怒号で関わりあいになりたくないためか足早にさる。
野次馬さえできないが家や店の看板等からのぞき見している。
着流しをきた侍達の一人が、
「おい、婆!こら、人にぶつかって挨拶も無しで通るつもりかい。あ~ん?」
「ひいぃ、す、すいません。急いでいたもので。お、お許しを…」
老婆は困惑した表情で、体は脅された恐怖のためか小刻みに震えていた。
「御免ですむかおらー!俺たちゃ誰だと思ってるんだ。
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