狂犬

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葉水は男達に臆することなく淡々と言った。 そして、 「さあ、ここは私にまかせて。行きなさい。」 「ありがとうございます。」 老婆は涙を流しながらできる限りの力で足早やにその場を去った。 「貴様、俺達に刃向かうつもりか?」 細めの侍に殺気が漂う。「どういった事情か知らないが、お主らの振る舞いは許せない!」 葉水は静かに怒っていた。 「このかっこつけ野郎が!!」 小太りの侍が殴り掛かってきた。 が、葉水は身を軽やかに相手の拳をかわし、手首を掴み上に返し、腕で相手の肘を固定し伸ばして押し上げた。
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