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「ぐあっ、痛たたっ!」葉水は腕を決めたまま体を相手に近づけ逃がさぬようにした。そして鳩尾に裏拳を叩きこんだ。
「うっ…」
小太りの男は呻きながら倒れた。
「死ねや!」
今度は頬に傷のある男が切りつけてきた。
しかし、この斬撃を涼しげな風が通り抜ける。
葉水は背後にまわり、両肩に手を添え瞬時に下に引いた。
「ぐうっ!」
傷のある侍は後ろに投げ飛ばされ頭を地面に打ち気絶をした。
「つえぇ、お、おめぇ一体何者だ…。」
細い目の男が叫んだ。
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