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「本当ですかい。まあ嘘でもいいや。」
と口入れ屋はいった。
「嘘ではない!!本当だ!親父殿。」
葉水は少し憮然とした。 「そう怒るなよ。先方には上手く言っとくからさ。これから紙に場所書いとくから明日ここに行ってくれ。なに、仕事にありつければ日傭取りくらいにはなるだろう。」
口入れ屋は筆を取り紙に何かを書きながら、
「所で栢山さんや。あんた何処の道場の目録持ってるんだい?」
その問いに葉水は答えた。
「神通夢想流杖術だ。」(?なに杖術?聞いたことねぇな。)
そう思ったが何も言わず筆を走らせた。
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