【始まり】

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そんな2人のやりとりを教室の外からコッソリ、美奈と知恵が覗いていた。 (大丈夫かなぁ…) 知恵が小声で心配そうにつぶやく。 (平気だって!) 美奈は知恵を励まそうと、にっこりと笑ってみせた。 「わかった。一緒に帰ってやるよ…。」 そんな計画が立てられてるとも知らない俺は、寝ぼけていたからか、あまり疑問の答えを追求せずにOKしてしまった。 「OKだな!?よし!わかった。じゃあ、放課後に生徒会室に来いよ!」 「何で生徒会室?お前、生徒会じゃねぇだろ。」 俺は即座に聞いた。 ギクッ! もう目が覚めたのか? まだ寝ぼけてていいのに!! このパターンは想定外だ…。 どうする俺!? どうする!? ……続きはWebで!!! じゃなくて! マジでどうしよう!! ヒロがパニクってるのは、誰から見ても明白だった。 もちろん、俺から見ても……
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