【平凡な毎日】

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「おりゃ!!」 ズルッ 勢いよくズボンが足下まで下りた。 明るい水玉のパンツがあらわになる。 ズボンを下ろされた男は慌てて、ズボンを上げ、叫んだ。 「ふざけんなよ!!タク!」 俺はいつも通りに追いかける男を無視し、机の間をすり抜けて、教室を出て、立ち止まった。 それから、振り返って負けないくらいの大きな声で言った。 「下ろされるような無防備な体制のおめぇがわりぃんだよ(笑)」 「このやろぉ!」 男が怒りをむき出しにし、襲いかかってきた。 俺は軽い足取りで廊下を走って逃げた。
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