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今日も変哲のない普通すぎる毎日が過ぎている。
休み時間中、俺はぼ~っと空を眺めていた。
もうそろそろ彼女欲しいなぁ~…。
心の中で叶わぬ願いをひたすらに呟いていた。
「タクに彼女出来るはずないじゃん(笑)」
突然後ろから声が聞こえたので、振り返るとそこには高笑いをしている女子がいた。
「柊、うるせぇよ!!!つーか、何で心の中で呟いたこと、わかってんだよ!?」
こいつは柊知恵(ヒイラギチエ)。
幼稚園、小学校、中学校と全部一緒。
しかも、クラスも全部一緒という、もはや切っても切れない腐れ縁…。
髪はショートカットで、軽く茶色がかっている。
顔はそこそこ可愛い方。
性格に目をつぶって、顔をマジマジと見てみると悪くはないかも………って!!
俺、何考えてんだ!
こいつだけはない!!!
絶対に!!!
「心の中じゃなくて、普通に呟いてたから。(笑)あんたみたいなバカな男を好きになるやつなんて、この世に存在するはずないよ。絶対に!!!」
ここまでハッキリと言い切られると、さすがにヘコむなぁ……。
まぁ、その通りだから、言い返せないんだけどね……。
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