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「何ぶつぶつ言ってんのよ!」
バシッ!!!
必死の祈りを妨げるかように、強烈な張り手が降り注ぎ、俺の後頭部をとらえた。
「本当に可哀想だよ。」
坂口が少し潤んだ瞳で訴えるように柊を見つめた。
男ならイチコロだ。
しかし、こいつはとりあえず女。
そんな訴えは届くはずもなく、
「美奈、こいつに可哀想なんて言葉もったいないよ。」
と言い放った。
はぁ!?
じゃあ、俺は何なんだよ!!!!
そこまで言われて、俺に生きる価値はあるのか!?
こいつ、男だったら絶対にこの場でぶっ飛ばしてんのに…。
俺は女は殴らない主義。
まぁ、男子なら当たり前だろ(笑)
もう何でも良いから、離してくれ~!
そのとき、一人の男子が近づいてきた。
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